-文系卒もプログラミングで無駄な残業を1時間減らそう-
事務職や営業職などの文系職もリスキリングでプログラミングが人気。
しかし、独学はプロに相談できずに挫折することが多いのが現実です。
プログラミングスクールなら、夜遅くでもオンライン上で担当講師がサポート。
しかも今なら、厚生労働省の教育訓練給付金制度で受講料が最大70%OFFです。
挫折しない環境で確実にスキルアップしましょう。
こんな人におすすめ!
- リスキリングで基礎からプログラミングを学びたい人
- 日常業務を自動化して残業時間を減らしたい人
- 転職や副業で有利なスキルを身につけたい人
- 独学で挫折した経験がある人
おかげでぼくも趣味の時間を平日に取れたッス!
文系未経験から社内SEになった、あっきょ(@daily_code_JP)です!
あなたが持っている米国株の終値をアプリを開いて毎朝確認するのは面倒くさいですよね?
しかし、GASはLINEと連携すれば簡単に便利アプリを作れます。
この記事ではコピペOKのGoogle Apps Scriptのコードで解決します。
こんな人におすすめ!
- もっと簡単に米国株式を管理したい
- 手間を省いてもっと朝の時間を優雅に使いたい
- プログラミングでJavaScriptを学んだけど、何を作っていいかわからない
運営者は紹介するコードを作成すれば朝の時間を10分削減してごはんをゆっくりと食べられます。
誰でも無料で簡単にできますので気軽に学んでいきましょう!
LINEから株価を取得するアプリのイメージ
Google Apps Scriptとスプレッドシートを使ってLINEに米国株の終値を毎朝通知するアプリを作成します。
アメリカの株式市場の動向を起きてから調べていると朝の貴重な時間が削られます。
株価を見るだけで朝の時間が少なくなるのは辛いですよね。
そこでLINEと連携して、チラッと画面を確認するだけで終値がわかるシステムを開発します。
ぼくもこのアプリを開発して、朝ごはんをゆっくりと食べられるようになったッス!
LINEから株価を取得する準備
GASから米国株の情報を毎朝ラインに送信する準備。
準備物は2つ必要です。
必要なファイル
- Google スプレッドシート…株式データの保存&GASのプログラムの実行
- LINE Notify…GASから株価を受信
LINE Notify の登録
LINE Notify のサイトにアクセスし、緑色のバーの「ログイン」をクリックします。
LINEに登録している自身のメールアドレスとパスワードを入力します。
ログインしたらトップページに戻ります。
緑色のバーのユーザー名をクリックして「マイページ」を選択。
ページの下部に「アクセストークンの発行」があるので、「トークンを発行する」をクリックします。
トークン名とトークルームを決めます。
この記事ではトークン名を「test」とします。
トークルームは「1:1でLINE Notifyから通知を受け取る」を選択し、「発行する」をクリックします。
トークンが発行されます。
画面を閉じるとトークンを二度と発行できないので必ずメモしましょう。
LINE Notify の登録は以上です。
Google スプレッドシートの準備
米国株の管理をするシートを作成します。
スプレッドシートでは簡単に株価を取得するGOOGLEFINANCE関数を使います。
株価を取得する関数の詳細はこちらから。
今回は以下の4項目を設定します。
- 企業名
- 株式コード
- 現在の株価
- 前日の株価
シート名を「リスト」に変更します。Google スプレッドシートの設定は以上です。
LINEに株価を通知するサンプルコード
Google Apps Scriptで米国株の終値をLINEに通知するサンプルコードの公開と解説します。
解説の項目
- サンプルコード
- A. 当日の日付を取得
- B. LINEに送信するトークンの設定
- C. 操作するスプレッドシートの定義
- D. 登録した個別株のデータを取得
- E. LINEに送信する文章を決定
- F. LINEに送信
- G. トリガーを実行する時間を指定
サンプルコード
ソースコードの全体です。
右上にあるマークを押すとコードのコピペが一瞬でできます。
また、コード内で文頭にアルファベットが付いているコメントごとに、詳細を説明していきます。
//A,当日の日付を取得
const today = new Date();
const monthNum = (today.getMonth())+1; //月
const dateNum = today.getDate(); //日
const day = today.getDay(); //曜日
const thisDate = monthNum + "月" + dateNum + "日";
const thisDay = ['日','月','火','水','木','金','土'];
//スプレッドシートから登録している米国株の情報を取得し、LINEに送信する関数
function sendMessage(){
//B,LINEに送信するトークンの設定
const LINE_NOTIFY_TOKEN = "LINE Notify で取得したトークン";
const LINE_NOTIFY_API = "https://notify-api.line.me/api/notify";
//C,操作するスプレッドシートの定義
const spreadSheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
const listSheet = spreadSheet.getSheetByName('リスト');
const lastRow = listSheet.getLastRow();
let stockList = ""; //スプレッドシート上に登録している銘柄情報を取得
let message = ""; //LINEに送信する文章を挿入
//D,登録した個別株のデータを取得
for(var i=2; i<=lastRow; i++){
const stockName = listSheet.getRange(i,1).getValue(); //企業名
const stockCode = listSheet.getRange(i,2).getValue(); //株式コード(ティッカー)
const todayPrice = listSheet.getRange(i,3).getValue(); //当日の株価
const yesterdayPrice = listSheet.getRange(i,4).getValue(); //前日の株価
const resultPrice = Math.round(todayPrice - yesterdayPrice); //当日の株価 - 前日の株価
stockList += "【銘柄名】" + stockName + "(" + stockCode + ")"
+ "\n【終 値】" + todayPrice + "(" + resultPrice + ")\n"
+ "-------------------------------\n";
}
//E,LINEに送信する文章を決定
if(stockList == "" || stockList == null){
message = "\n個別に登録されている銘柄はありません。";
}else{
message = "\n" + thisDate + "(" + thisDay[day] + ")" + "の個別株の動きです。\n\n" + stockList;
}
//F,LINEに送信
var options =
{
"method" : "post",
"payload" : "message=" + message,
"headers" : {"Authorization" : "Bearer "+ LINE_NOTIFY_TOKEN}
};
UrlFetchApp.fetch(LINE_NOTIFY_API, options);
setTrigger();
}
//毎日午前7時にsendMessage関数を実行する関数
function setTrigger(){
//G,トリガーを実行する時間を指定
today.setDate(today.getDate() + 1);
today.setHours(7); //時
today.setMinutes(0); //分
today.setSeconds(0); //秒
ScriptApp.newTrigger('sendMessage').timeBased().at(today).create(); //翌日のトリガーを作成
}
A. 当日の日付を取得
//A,当日の日付を取得
const today = new Date();
const monthNum = (today.getMonth())+1; //月
const dateNum = today.getDate(); //日
const day = today.getDay(); //曜日
const thisDate = monthNum + "月" + dateNum + "日";
const thisDay = ['日','月','火','水','木','金','土'];
Dateオブジェクトでインスタンスを作成して、当日の日付を年月日で取得します。
日付を取得する方法の詳細はこちらから。
B. LINEに送信するトークンの設定
//B,LINEに送信するトークンの設定
const LINE_NOTIFY_TOKEN = "LINE Notify で取得したトークン";
const LINE_NOTIFY_API = "https://notify-api.line.me/api/notify";
LINE Notify を使うトークンを記入します。
定数LINE_NOTIFY_TOKENには取得したトークンに書き換え必須なので必ず変更します。
C. 操作するスプレッドシートの定義
//C,操作するスプレッドシートの定義
const spreadSheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
const listSheet = spreadSheet.getSheetByName('リスト');
const lastRow = listSheet.getLastRow();
let stockList = ""; //スプレッドシート上に登録している銘柄情報を取得
let message = ""; //LINEに送信する文章を挿入
使用するスプレッドシートを定義。
「リスト」シートを指定した後にgetLastRowメソッドで最終行を取得します。
このメソッドの詳細はこちらから。
D. 登録した個別株のデータを取得
//D,登録した個別株のデータを取得
for(var i=2; i<=lastRow; i++){
const stockName = listSheet.getRange(i,1).getValue(); //企業名
const stockCode = listSheet.getRange(i,2).getValue(); //株式コード(ティッカー)
const todayPrice = listSheet.getRange(i,3).getValue(); //現在の株価
const yesterdayPrice = listSheet.getRange(i,4).getValue(); //前日の株価
const resultPrice = Math.round((todayPrice - yesterdayPrice) * 100) / 100;
stockList += "【銘柄名】" + stockName + "(" + stockCode + ")"
+ "\n【終 値】" + todayPrice + "(" + resultPrice + ")\n"
+ "-------------------------------\n";
}
スプレッドシートから個別株のデータを取得します。
「リスト」シートの1行目の見出しは読み取り不要なので、for文の変数 i は2からスタートします。
シートの i行目にある株式データをそれぞれを取得した後、LINEに送る文字列を作成してstockListに代入します。
E. LINEに送信する文章を決定
//E,LINEに送信する文章を決定
if(stockList == "" || stockList == null){
message = "\n個別に登録されている銘柄はありません。";
}else{
message = "\n" + thisDate + "(" + thisDay[day] + ")" + "の個別株の動きです。\n\n" + stockList;
}
stockListが空の状態、つまり「リスト」シートに登録している銘柄がない場合は「個別に登録されている銘柄はありません。」と通知します。
対して、1つでも銘柄を登録していればLINEに株の当日の終値を通知します。
F. LINEに送信
//F,LINEに送信
var options =
{
"method" : "post",
"payload" : "message=" + message,
"headers" : {"Authorization" : "Bearer "+ LINE_NOTIFY_TOKEN}
};
UrlFetchApp.fetch(LINE_NOTIFY_API, options);
setTrigger();
GAS から LINE にメッセージを送信します。
送信完了後、翌日も同じ処理をするためにsetTrigger関数でタイマーを設定します。
LINEに送信する方法の詳細はこちらから。
G. トリガーを実行する時間を指定
//G,トリガーを実行する時間を指定
today.setDate(today.getDate() + 1);
today.setHours(7); //時
today.setMinutes(0); //分
today.setSeconds(0); //秒
ScriptApp.newTrigger('sendMessage').timeBased().at(today).create(); //翌日のトリガーを作成
翌日も同じ処理を実行できるようにトリガーを設定します。
この例では、「翌日の午前7時にsendMessage関数を実行」をするように設定しています。
トリガーの設定方法の詳細はこちら。
サンプルコードの説明は以上です。
LINEに株価を通知するテスト
GASからラインに株価を送信できるかテストしてみましょう。
赤丸で囲った文字が「sendMessage」であることを確認し左側にある「実行」を押します。
「このアプリはGoogleで確認されていません」と表示した場合はこちら。
LINEを確かめてみましょう。
「LINE Notify」からメッセージが届いていれば成功です。
希望した時間に通知が来ない時の対処法
時間がずれて希望した時刻に処理できない場合は、時間の設定がアメリカに設定されているのが原因です。
日本の標準時に合わせる必要があります。
以下の記事では、タイムゾーンを変更して正常な時間に戻す方法を解説しています。
【さらに便利】GASで資産を管理するアプリ一覧
この記事では、米国株の終値を毎朝通知するアプリを開発しました。
スプレッドシートを使えば他にもS&P500などの株式指数や為替の値も取得できますので、ぜひ今回紹介したコードと合わせて使ってみてください。
GASで日本株を管理する方法は以下の記事から。
おわりに | 株価の管理をさらに楽にするには
以上、Google Apps Script で LINEに米国株の1日の値動きを毎朝通知する方法でした。
- 米国株はGASと連携して簡単に管理できる
- LINE Notifyを使えば株価の自動送信ツールを自作できる
- 無料でできるから試しに開発してみよう
株式の管理を自動化するには、プログラミングスクールがおすすめ。
現役エンジニアの講師のもとで学びながら、途中で挫折せず確実にスキルが身につきます。
次回の記事もご期待ください!
それでは、よいプログラミングライフを!