お仕事おつにゃッス🐈
文系未経験から社内SEになった、あっきょ(@daily_code_JP)です!
Google Apps Scriptsで配列内の要素を削除する方法で悩んだことありませんか?
この記事ではそのお悩みを、Google Apps Scriptのコードで解決し、配列の要素を削除するメソッドを4つ紹介します。

- 配列内の要素を削除するメソッドの種類と方法を知りたい
- スプレッドシートでセル内の値を整理するのに使いたい
- プログラミングでJavaScriptを学んだけど、何を作っていいかわからない
誰でも無料で簡単にできますので、お気軽に学んでいきましょう!
タップできる目次
配列の要素を削除するイメージ

GASで配列内の要素を削除する方法を4つ紹介します。
配列内をあなた自身で操作できれば、オリジナルアプリの開発が楽になります。
また、セル内の値を取得して処理するときも楽になります。
結果として、人的ミスの削減や業務効率化につながります。
配列の要素を削除する準備
Google Apps Script で配列の要素の一部を削除する準備をします。必要なファイルは1つです。
必要なファイル
- Google スプレッドシート・・・ コードの貼り付け
サンプルコードを貼り付ける方法
サンプルコードはGoogle スプレッドシートにコピペ。
上バーの「拡張機能」の中にある「Apps Script」をクリックしてコードを貼り付けます。

配列内の要素を削除する4つのコード
配列内の要素の一部を取り除くメソッドを紹介します。配列を削除するメソッドは4つです。
要素を削除するメソッドの一覧
shift() | 配列内の先頭の要素を削除

shiftメソッドは配列内の先頭の要素を削除します。
つまり、配列の左から数えて1番目の要素だけを取り除きます。
引数はありません。
shiftメソッドを使ったサンプルコード
function deleteArray(){
const array = ["1", "2", "3", "4", "5"];
array.shift();
Logger.log(array);
}
サンプルコードを実行して動きを把握しましょう。
この例の場合、shiftメソッドは配列内の「1」を取り除きます。
実行結果は画像の通りです。「1」を取り除き、左端が「2」になっているのがわかります。

pop() | 末尾の要素を削除

popメソッドは、配列内の末尾の要素を削除します。
配列の右から数えて1番目の要素を取り除きます。
引数は不要です。
popメソッドを使ったサンプルコード
function deleteArray(){
const array = ["1", "2", "3", "4", "5"];
array.pop();
Logger.log(array);
}
以下のサンプルコードの場合、popメソッドは配列内の「5」を取り除きます。
実行結果は画像の通りです。「5」を取り除き、左端が「4」になっているのがわかります。

splice() | 要素の順番を指定して削除

spliceメソッドは、配列内の任意の位置から要素を削除します。
このメソッドは要素の追加でも使えますが、配列を削除する場合は2つの引数を入れます。
引数
- 第一引数(num) ・・・ 削除し始める配列内の要素の番号
- 第二引数(num) ・・・ 配列内の要素を削除する個数
文章だけだとわかりづらいので、spliceメソッドを使った例を2つ紹介します。
2番目の要素から3つ削除する場合
function deleteArray(){
const array = ["1", "2", "3", "4", "5"];
array.splice(1,3); //2番目から要素を3つ削除
Logger.log(array);
}
配列の番号は0から始まるので、2番目の要素を取り除くには第一引数に1を入れます。
削除する要素の数は3つなので、第二引数には3をいれます。
実行結果は画像の通りです。2から4が配列内から削除されているのがわかります。

4番目の要素から1つ削除する場合
function deleteArray(){
const array = ["1", "2", "3", "4", "5"];
array.splice(3,1); //4番目から要素を1つ削除
Logger.log(array);
}
配列内の「4」を削除するには3を第一引数に入れます。
削除する個数が1つなので、第二引数には1をいれます。
実行結果は画像の通りです。「4」が配列内から削除されています。

filter() | 要素を検索して削除

filterメソッドは、特定の条件の要素を配列から削除します。
引数に条件を記入すると、条件と一致しない要素を取り除くことができます。
このメソッドを使ったサンプルコードも2つ紹介するので、コード使い方を学んでいきましょう。
偶数のみを配列内に残す場合
function deleteArray(){
const array = [1, 2, 3, 4, 5];
const arrayFixed = array.filter(function(a) {
return a % 2 == 0; //偶数の要素を配列に残し、奇数の要素は取り除く
});
Logger.log(arrayFixed);
}
filterメソッド内の返り値を「a%2 == 0」にします。
2で割った余りが0は偶数なので、偶数を配列内に残して奇数を取り除きます。
結果は以下の通りです。配列の中には偶数の数字が残って、奇数は取り除かれました。

奇数のみを配列内に残す場合
function deleteArray(){
const array = [1, 2, 3, 4, 5];
const arrayFixed = array.filter(function(a) {
return a % 2 != 0; //奇数の要素を配列に残し、偶数の要素は取り除く
});
Logger.log(arrayFixed);
}
「a%2 != 0」と記入すると2では割り切れない奇数を表します。
このように記入することで、奇数だけを配列内に残して偶数を取り除くことができます。
結果は以下の通りで、配列の中には奇数のみ残りました。

【基本】GASで配列を処理する方法一覧
この記事では、配列内の要素を削除する方法を4つ紹介しました。
誰でも簡単に無料でできるので、ぜひご参考ください。
もちろん、コピペOKです。
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おわりに | GASでさらにスキルアップするには
以上、GASで配列の要素の一部を削除する4つの方法でした。
そのままコピペして日常業務で使いやすいように改修したり、プログラミングの練習や動作確認用に使ってみましょう。
GASでさらに業務効率化したい場合、参考書やプログラミングスクールを使うとあなた自身でアプリを作るスキルが身に付きます。
プログラミング未経験者にもわかりやすく解説しています。

次回の記事もご期待ください!