Google Apps Script 時短ツール

軽減税率にも対応した消費税額をGASで自動計算

お仕事おつにゃッス🐈

文系未経験から社内SEになった、あっきょ(@daily_code_JP)です!

軽減税率を含めた消費税の計算をするのは非常に面倒ではありませんか?

この記事ではそのお悩みを、コピペOKのGoogle Apps Scriptのコードで解決します。

あっきょ
この記事は以下で悩んでいる人におすすめ!

  • 軽減税率も考慮した消費税の計算する時間を減らしたい
  • SUM関数やCOUNT関数のような手軽に計算できる機能を作りたい
  • プログラミングでJavaScriptを学んだけど、何を作っていいかわからない

誰でも無料で簡単にできますので、お気軽に学んでいきましょう!

消費税を計算する方法

消費税の計算をGASで実現する方法

スプレッドシートに価格を打ち込むと計算結果を反映するオリジナル関数をGASで作成します。

また、第二引数を入れれば軽減税率で計算するように設計していきます。

消費税を計算する準備

Google Apps Script で消費税率の計算をする準備をします。ファイルは1つ必要です。

必要なファイル

  • Google スプレッドシート ・・・ リストの作成 & プログラムを記述して関数を実行

Google スプレッドシートの作成

軽減税率を含めた税金の計算をするプレッドシートを作成していきます。

計算結果をわかりやすく表示するため、消費税10%と消費税8%の項目を作成します。また、B列の1行目に「消費税を含めた10,000円時の支払合計」の文字を入力します。準備は以上です。

スプレッドシートで消費税の計算をする準備

サンプルコードはGoogle スプレッドシートにコピペします。

上バーの「拡張機能」の中にある「Apps Script」をクリック。ここにコードを書きます。

GASをスプレッドシートに記入する際の「Apps Script」の表示

消費税率を計算するサンプルコード

軽減税率を含めた消費税の計算するサンプルコードの公開とコードの解説をしていきます。

解説の項目

  • getTax() | 軽減税率を含めた消費税の計算をする自作関数
  • サンプルコード
  • A, 税率の設定
  • B, 第二引数がtrueなら軽減税率の消費税を計算

getTax() | 軽減税率を含めた消費税の計算をする自作関数

スプレッドシートで消費税を計算する自作関数getTax()の概要

作成する関数の説明をします。

第一引数のnum は入力必須で、商品の税抜き価格を代入します。例えば1万円の商品の消費税を計算するには「10000」と入力します。

第二引数は、軽減税率を適応するかどうかを判定します。真偽値の「true」を入力すると、軽減税率の8%になります。

また、「true」以外の文字もしくは何も入力しないなら、消費税率は10%になります。

サンプルコード

右上にあるマークを押すとコードのコピペを一瞬でできます。また、コード内で文頭にアルファベットが付いているコメントごとに、詳細を説明していきます。

function getTax(num, value) {
  //A,税率の設定
  const DISC_RATE = 1.08; //消費税8%
  const RATE = 1.1; //消費税10%

  //B,第二引数がtrueなら軽減税率の消費税を計算
  if(value == true){
    return Math.round(num * DISC_RATE);
  }else{
    return Math.round(num * RATE);
  }

}

A, 税率の設定

  //A,税率の設定
  const DISC_RATE = 1.08; //消費税8%
  const RATE = 1.1; //消費税10%

2023年1月現在、消費税率は8%と軽減税率の10%の2種類存在します。したがって、定数も2つ定義します。

もし税率が変更されたら、定数内の数字を変えるだけで計算ができます。

B, 第二引数がtrueなら軽減税率の消費税を計算

 //B,第二引数がtrueなら軽減税率の消費税を計算
  if(value == true){
    return Math.round(num * DISC_RATE);
  }else{
    return Math.round(num * RATE);
  }

if文で消費税率を分岐します。

第二引数に「true」が入力されていたら税率は8%、それ以外もしくは空文字なら消費税率は10%になります。

計算で小数点以下の数字が発生することがあるので、JavaScriptのMath.roundメソッドを使って四捨五入します。

処理が完了後、消費税込みの価格が出力されます。コードの説明は以上です。

スプレッドシートで消費税の計算をするテスト

実際に消費税の計算ができるかテストしてみましょう。

消費税10%の欄には第一引数に半角数字を入れた関数を入力します。

GASで消費税の計算 10%の場合

消費税8%の欄にもを入力します。第二引数を追加して「true」を入力します。

GASで消費税の計算 8%の場合

実行すると消費税込みの金額が違っているのがわかります。このようにGASで柔軟に計算に対応できる関数を作り出すことができます。

スプレッドシートで消費税の計算をした結果

【便利】スプシでお金を管理するツール

怪しい文言になりましたが、スプレッドシートの機能を使えば簡単にお金の計算ができます

例えば、現在の米ドルを日本円に換算したり、米国株の損益の計算ができます。

誰でも無料でできるので、ぜひ資産運用でご活用ください。

もちろん、コピペOKです!

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おわりに | GASで簡単に業務効率化できる

以上がGoogle Apps Scriptで軽減税率を含めた消費税の計算を自動で行う方法でした。

そのままコピペして日常業務で使いやすいように改修したり、プログラミングの練習や動作確認用に使ってみましょう。

GASでさらに業務効率化したい場合、参考書やプログラミングスクールを使うとあなた自身でアプリを作るスキルが身に付きます

プログラミング未経験者にもわかりやすく解説しています。

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あっきょ

次回の記事もご期待ください!

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