お仕事おつにゃッス🐈
文系未経験から社内SEになった、あっきょ(@daily_code_JP)です!
今回はGoogle スプレッドシートの空白をスキップする方法を2つ紹介します。

- 空白セルを消さずに残したい
- 自動でスキップして業務効率化したい
- プログラミングでJavaScriptを学んだけど、何を作っていいかわからない
Google Apps Scriptを使えば、簡単に空白セルをスキップできます。
非常にシンプルなコードで実現するので、気軽に学んでいきましょう。
タップできる目次
空白セルをスキップする完成イメージ

作成するシートのD列に空白セルがあればログ出力しないアプリを開発します。
この記事では、空白セルをスキップする2つの方法を紹介します。
空白セルをスキップすることで、シートのデータ処理の業務効率化を実現できます。
空白セルをスキップする準備
Google Apps Script でスプレッドシートの空白セルを判定する準備をします。ファイルは1つ必要です。
必要なファイル
- Google スプレッドシート ・・・ リストの作成&コードの貼り付け
スプレッドシートの作成
Google スプレッドシートを作成します。
この記事では「氏名」,「性別」,「年齢」,「その他」の4項目を追加します。
今回は4列目のD列を空白判定していきます。スプレッドシートの準備は以上です。

サンプルコードを貼り付ける場所
サンプルコードはGoogle スプレッドシートにコピペ。
上バーの「拡張機能」の中にある「Apps Script」をクリックしてコードを貼り付けます。

① isBlankメソッドを使う方法
1つ目はisBlankメソッドを用いる方法です。
解説の項目
- isBlank() | 空白セルを判定
- サンプルコード
- A, 使用するスプレッドシートの定義
- B,セルが空白ならスキップ、埋まっているならログ出力
isBlank() | 空白セルを判定

isBlankメソッドはスプレッドシートのセルが空白かどうかを判定するメソッドです。
セルが空白ならTRUE、埋まっているならFALSEのブーリアン型を返します。
引数は必要ありません。
サンプルコード
コードの右上にあるマークを1クリックすると、すぐにコピペできます。
//if判定でisBlankメソッドを使う方法
function blankSkip() {
//A, スプレッドシートの定義
const sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
const lastRow = sheet.getLastRow(); //最終行を取得
const READ_COL = 4 //「その他」の列
// B, セルが空白ならスキップ、埋まっているならログ出力
for(var i=1; i<=lastRow; i++){
const value = sheet.getRange(i, READ_COL); //空白判定するセルを取得
if(value.isBlank()){
continue;
}else{
Logger.log(i +"行目には「" + value.getValue() + "」が値として埋まっています。")
}
}
}
A, 使用するスプレッドシートの定義
//A, スプレッドシートの定義
const sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
const lastRow = sheet.getLastRow(); //最終行を取得
const READ_COL = 4 //「その他」の列
使用するスプレッドシートのシートを指定します。
getLastRowメソッドでシートの最終行を取得します。
-
【5分で解決】GASでスプレッドシートの最終行と最終列を取得
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また、定数 READ_COLでシートの「その他」列を指定します。
B,セルが空白ならスキップ、埋まっているならログ出力
// B, セルが空白ならスキップ、埋まっているならログ出力
for(var i=1; i<=lastRow; i++){
const value = sheet.getRange(i, READ_COL); //空白判定するセルを取得
if(value.isBlank()){
continue;
}else{
Logger.log(i +"行目には「" + value.getValue() + "」が値として埋まっています。")
}
}
isBlankメソッドでセルの空白判定を行います。
セルが空白ならcontinueで処理を飛ばし、埋まっていたら値を取得してログ出力します。
②変数内の空文字を調べる方法
2つ目はgetValueメソッドでセルの値を取得し、定数valueが空か値が存在するかを調べる方法です。
解説の項目
- サンプルコード
- ①と異なる点
サンプルコード
コードの右上にあるマークを1クリックするとコピペできます。
//""とnullを使って空文字を判定する方法
function blankSkip() {
//A, スプレッドシートの定義
const sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
const lastRow = sheet.getLastRow(); //最終行を取得
const READ_COL = 4 //「その他」の列
// B, セルが空白ならスキップ、埋まっているならログ出力
for(var i=1; i<=lastRow; i++){
const value = sheet.getRange(i, READ_COL).getValue(); //空白判定するセルの値を取得
if(value == "" || value == null){
continue;
}else{
Logger.log(i +"行目には「" + value + "」が値として埋まっています。")
}
}
}
①と異なる点
先ほど紹介した①から変更したのは2点です。
- 定数valueにgetValueメソッドを追加
- if文の判定をisBlankメソッドから「""」と「null」に変更
こちらのコードでは、セル内の値を取得してから定数が空文字かを判定します。
定数の中に文字列が存在しない場合は処理を飛ばし、存在するならログ出力します。
コードが異なっても結果は①と同じなので、あなたの使いやすい方を選びましょう。
空白をスキップするテスト
実際にGASで空白セルをスキップします。
Apps Scriptの上部にあるバーの文字が「blankSkip」になら、左側の「実行」を押します。

「このアプリはGoogleで確認されていません」と表示した場合はこちら。
-
【3分で解決】GASの「このアプリはGoogleで確認されていません」を許可する方法
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画像のように、ログ結果がでたら成功です。
空白のセルを飛ばして値が埋まっているセルだけを出力できました。

【基本】GASで空白セルを処理するコード一覧
この記事では、GASで空白セルをスキップする方法を紹介しました。
紹介したメソッドを使えば、空白セルを判定することもできます。
誰でも無料で使えるので、ぜひご活用ください。
もちろん、コピペOKです。
-
【残業半減】GASでスプレッドシートの空白セルを判定する2つの方法
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おわりに | GASのスキルをさらに高めるには
以上、GASでスプレッドシートの空白セルをスキップする方法でした。
そのままコピペして日常業務で使いやすいように改修したり、プログラミングの練習や動作確認用に使ってみましょう。
GASでさらに業務効率化したい場合、参考書やプログラミングスクールを使うとあなた自身でアプリを作るスキルが身に付きます。
プログラミング未経験者にもわかりやすく解説しています。

次回の記事もご期待ください!